2011年3月3日木曜日

服についての考察

考察なんてね、だいそれたもんじゃございませんよ。
タイトルつけたそばから言い訳しちゃったりして。

たださ、最近どんな洋服を着ていいのか分からないんです。
「さっぱり分からなくなっちゃった。」ってほうが言い回し的には合ってるかな。
服なんて、クローゼットにブチこんであるものを適当に選んで
バーローって感じで着ればいいのですけどね。

でも、手持ちのどの服も、好きじゃなくなってしまった。
街に出て、ウィンドウショッピングしても楽しくなくなってしまった。
心躍る体験を洋服から感じなくなってしまった。

面倒くさいとか、興味がないとか、そういうものでもないんです。
ただ、今まで自分はどんな基準で服を選んできたのか、さっぱり思い出せないのです。
これからどんな格好をしたら満足するのか、よく分からなくなってしまった。
好き、なものが見えなくなってしまった。

そんな経験ありますか?

これは個人的にはわりと一大事なんです。
「好き」が見えない世界で生きるのは大変なことだと気づいたのです。
わたしに見えるのは、すべての境界線があいまいで、
のっぺりとしていてモヤがかかったような世界なのです。
この世の終わりの気分。
もちろん、服に関してですが。

これからの人生で、自分が着る服を真剣に考えなければならないと、最近思うのです。
色と素材、スタイル、テイスト。
これらを早急に考えなければならないのです。
そうじゃないと裸で街を歩きかねない。
もうどうでもいいやーって思っちゃう寸前ですもん。

本当に好きな服を着たい。見つけたい。
これが本音。
ファッションが自己表現のひとつの確実な手段だとしたら、
わたしのスイッチは完全に切り替わったのだと思います。

10代の終わりから20代の前半にかけて、ロングスカートばかり履いていたのは
自分を必要以上に強く見せるためだったのだと、ようやく気づきました。
地面すれすれのスカートを揺らして大きな歩幅で歩く。
強さ、エレガンス。
自分にないものをファッションに転化して。
長いスカートの中に、さまざまな思惑を隠して。
足元見られないようにね。
あのとき、確かに自分流のスタイルがあった。

その後は迷走。
流行の安い服を適当に選んで着ていました。
はっきりとしたスタイルもなし。
色もバラバラ。
中途半端な服ばかり。

でも、もうそういう気分じゃない。
もう一度、自分のスタイルみたいなものを探さなければならない。
強く見せる必要もなければ弱さを身にまとうつもりもない。
等身大のファッション。

とうとう、ファッションと向き合うときが来た。
一度こういう状態になると、さんざん格闘しなければならない性分なのです。
服と戦うなんて、ちょっと変だけど。


さて、どうなりますかね。
なにか見つけたら、また書きます。

2 件のコメント:

  1. 自分にふさわしいファッションと出会うための格闘。大変そうだけど、きっと楽しいと思うよん。気に入ったスタイルを見つけるまでは裸で過ごそう(笑)

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  2. 気に入らない服を着ていることで精神に及ぼす悪影響を考えれば、裸のほうがマシかもしれませんが、裸になって街をうろつくことで及ぼされる社会的、肉体的恥辱を考えると踏ん切りつきませぬ。

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