2010年5月8日土曜日

銀座 小十

2010-64

和食の「銀座 小十(こじゅう)」に行きました。
日本で、いま一番といわれている日本料理らしいです。
日本料理の分野で日本一ということは、まさしく世界一。

店主は奥田透氏、1969年生まれ。
30代の若さで2年連続ミシュラン★★★(3つ星)をとったとか。

小十という名は、陶芸家・西岡小十氏とのゆかりから
氏の名前を店名としていただいたそうです。
お料理は小十氏の唐津焼に盛られてひっそりと美しく出さました。

さて、感想ですが。







美味すぎて記憶がない。



飲んだお酒だけ覚えてます。

・開運 特別大吟醸
・磯自慢 大吟醸
・黒龍 大吟醸
・白山 大吟醸古酒
・開運 特別大吟醸(2杯目…笑)



はー、おいしかった!
また行きたいな♪って気軽に通える値段じゃありませんね。。。



そうそう、この日はお店に
NHKのドキュメンタリーの取材が入っていました。
夏に放送する番組だとか。


お料理をいただきながら、
ご主人から「料理」について少しお話を伺いました。
曰く、
「料理を作るというのは、何か他のものを作るのとは違って誰にでもできます。
車や電気のような便利なものでもないし、文学や絵画のような芸術でもない。
とても地味なものです。
しかし料理は唯一、人の身体に直接吸収されるものなのです。
血となり肉となる、具体的に栄養となるんです。
それこそが料理の素晴らしさであり料理人の誇りだと思います。」
と、だいたいこのようなことをおっしゃいました。

わたしはさっき口にしたものが胃で分解され
栄養として身体の隅々に行き渡るのを想像して
「それはどこか音楽と似ていますね」
といいました。

音楽は空気の振動として耳と皮膚に直接触れ、
音色として人の内部に響き渡る。

「そうとも言えますね」とご主人は答えて、
さらに
「料理は人を豊かにできるのです。
だから週に1度くらいは、いや、月に1度でもかまいません。
純粋に『料理を楽しむ』時間を持つべきだと思うのです。
誰かと一緒でもいい、高価な食材である必要はない。
ただし、心からおいしいと思える楽しい時間を自ら作ることが大切です。
好きな音楽をかけて、落ち着いた部屋で、
その季節に応じた心のこもった料理を食べる時間です」


つまり「人生を味わう」ということでしょうか。
納得しました。

食生活は、その人の表情にでますね。
余裕のない食事ばかりしていると余裕のない顔になると思います。
「時短」というキーワードで、いかに手を抜くかばかり考える世の中ですが
たまには手の込んだお料理を作って味わおうと思いました。

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