最終の新幹線で長野から帰ってきた。
わたしの住む街、東京。
自宅マンションまでの道を、ひとり反省しながら歩く。
人を励ましに行って、励ますことの難しさを知る。
深い悩みを聞いて、私も一緒に悩む。
あなたは、偉いね。一人で、とてもよく頑張っている。
それしか言葉にならなかった。
そんなの誰にでも言えることだろう。
わざわざ長野まで行って、それしか言えなかったけれど
それで伝わることを祈る。
なんてちっぽけな自分なんだろう。
力のない自分なんだろう。
大雨の中、ふわっと風が吹いて
金木犀の甘い香りがした。
「おかえり。おつかれさま。」
わたしに、そう言ってくれたようだ。
またあの子に会いに行こう。
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