わたしが右といえば、ダメだと言い
前に進もうとすると、止まれと言った。
「キミのためだ」と言いながら、いままでわたしの邪魔ばっかりしてきたその人は
わたしが東京へ出るとき、何もしてくれなかった。
住む家も、仕事も、何もないわたしに
ほんとうに「何も」してくれなかった。
ふつうなら、きっと怒ることかもしれなけど
実はわたしは、そのことにとてもとても感謝している。
何もしてくれなかった。
そう、あなたはわたしの邪魔をしなかった。
あのとき、唯一。
あのときだけ、唯一、すんなりと前へ進めた。
あなたには全部行き止まりにされたけど、
最後の最後で、
ありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿