残業していたら隣の席の男性社員(東京出身)が聞いてきた。
「ねえねえ、『必死のパッチ』ってなんだかわかる?」
ええ?なんて言いました?
唐突過ぎて聞き逃してしまった。
「必死のパッチ、だよ。メールにそう書いてあるんだけど」
「パッチ?必死のパッチ??えー、なんでしょうね?」
パッチって何?ペットの名前?
と頭をひねるわたし(茨城出身)。
その会話を聞いて、向かいに座っている女性社員(奈良出身)が笑いながら会話に参加。
「えー?必死のパッチ知らないの?」
「知らない」
「知りません」
心底驚いた、という表情でわたしたちを見る彼女。
「必死パッチいうたら必死のパッチやわー。そういう言い方あるねん」
と関西弁で答える。
「だからパッチってなんなの?」と男性社員は聞いている。
「パッチに意味なんかないわぁ。必死のパッチって昔から使う言葉やねん、なぁ?」
そう言って隣に座る女性社員(広島出身)に聞く。
「言うねー。関西の人なら知ってるはずやで」
だからパッチってなんなの(笑)
「言いやすいからそう言うんちゃうかなぁ?『必死』って言葉のあとには『パッチ』やねん」
「そうやそうや」
「ともかく『必死のパッチ』言うたら必死な感じやしな」
関西出身の二人はうんうんと頷きあっている。
だからパッチってなんなのー!(笑)
業を煮やしたわたしはネットで検索。
語源はいくつかあるらしいことが分かった。
「語呂がいいみたいですね。『当たり前田のクラッカー』は聞いたことありますけど。
このサイトには『余裕のよっちゃん』みたいな感じって書いてありますよ」
とわたしが言うと
「そうそう!『余裕のよっちゃん、たらこのたっちゃん』みたいなもんやで」
と彼女は大きな声で自信満々に答えた。
一瞬、しーんと静まったあとに残業中の人がまばらなフロアからどよめきが起こった。
「なにそれ!?」」
「それ知らなーい」
「聞いたことないね」
「なな、なんて言ったの今?た、田中のたっちゃん?」
「違う人になってるー!(笑)ちがうよ、た・ら・こ。『たらこのたっちゃん』だってさ」
「奈良だけじゃない?それ」
彼女は真っ赤な顔して
「えー?言わへんの?『余裕のよっちゃん、たらこのたっちゃん』て?そんなん珍しい?」
と焦りつつ必死になって答えていた。
その姿がすでに「必死のパッチ」?(笑)
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