2010年2月22日月曜日

笑って許さない

2010-52

15時間もバイトしてる・・・そりゃ疲れるわなー
なんて書いていたけど

11時間過ぎたくらいから猛烈な吐き気に襲われてしまった。
忙しすぎて食事する時間がなかったのが悪かったと思うんだけど
居酒屋でバイトだったので、お客さんが帰った後の大量に飲み残した
ビールやら日本酒やらワインやらを流しに捨てている時に
その強烈なアルコールの臭いで

オエエエエェェェ

ときてしまった。
急いでトイレ行って吐く真似をしてみたけど
如何せん、胃が空っぽだから胃液以外何も出てこない。

それでも店は超忙しかったので仕方なく
ぬるい水を飲みながら真っ白な顔して仕事を続けた。

あるムカつく社員の男が
「ふうさん顔色悪いね」と言ってきたので
「はい、気持ちが悪くて吐き気がしていて」と答えると
すかさず
「おお?も・し・か・し・て~♪つわりじゃないのぉ~♪」
と言ってきたので
今まで、わりと何でも笑って許しちゃうノリのいい私が
この時だけは0.001秒の速さでキレた。



「違います。やめてください。それ、セクハラです」





低周波で静かに最大限の怒りを表してみた。
たぶん今世紀最大の迫力と切れ味。

ニヤニヤしていた社員の男の顔が凍り付いて
一瞬言葉をなくした後に「・・・すみません」と言った。


よかった。
あの一瞬の私が笑って許さなくて。

これを読んだら男性は
そんな冗談みたいなことでいちいちセクハラだなんて言わなくても
って思われるかもしれないけど
私はもっと根本的なことに怒りを感じた。

すぐ目の前にいて、すごく困っている人の心配ができない
この社員の男の人間性に怒りを感じたのだ。

別に体調が優れないから優しくしてくれだなんて
仕事だし、甘えるつもりもまったくなかったけれど

困っている人、辛そうな人、助けが必要な人を見かけたとき
あなたならどうするか?
人は一瞬で本当の自分をさらけ出すことになる。

必要とされる時に
本気で心配したり、優しさを発揮したりする場面を逃して
ただ傍観者で、空疎な冗談しか言えないこの男の態度を
そのまま見過ごすことができなかった。

大げさに思われるかもしれないけど
今の私にはとても大事なこと。

だから笑って許さない。

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