大事なこと、伝えたいことは、主人公のセリフではなく
小説の中で実際に「起こる」べきだ。それが小説であるならば。
宮本輝の「流転の海」は主人公の松坂熊吾の一人語りが多すぎる。
非常に説教くさい印象。
伝えたいことが明確になりすぎていて、小説としての遊びが足りない。
小説でも歌でも同じことで、真実をストレートに表現するのも悪くないが
結果、説教くささが残る。
ほんの少し嫌悪感を抱く。
賛同するが賛同したくない気分。
力量不足?急いで書いたのか?
もっとじっくり物語を展開してもいいのでは。
惜しいな、プロットはおもしろいのに。
偉そうにズバリ書いちゃった…。
目が肥えてきたか。
それともただのひねくれ者のナナメ読みか。
とりあえず、続きが読みたいので第2部となる「地の星」を注文。
誰かにお説教したいけどネタがない、
という親父にオススメの一書。
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